1940年	神奈川県横須賀市生まれ
1955年	江戸錺師二代目上村政彦氏内弟子
1965年	錺工房　「カミムラ工房」創業
197０年	二科会彫刻家　綿引道朗氏師事（現二科会参与）
1973年	汐入学園彫金講師（横須賀）
1978年	横須賀彫金工芸会主宰
1985年	横須賀手工芸協会会長
1999年	サークル彫金工房講師
2001年	アートジュエリーＹＣＫ講師
2004年	横須賀生涯学習まなびかん
	美術工芸合同作品展実行委員会代表
2004年	アルビレオ彫金教室講師
2004年	江戸錺師上村二代目死去により、三代目継承
２００５年	横須賀プリンスホテル　「上村康重江戸簪展」
２００７年	島田市博物館収蔵品展｛島田髷と小間物」の中で上村簪コーナーに出展。
2010年	群馬県立日本絹の里「19回企画展・「華やかな婚礼衣装展」に勝山笄揃い他,出展
2010年	横須賀市文化会館　上村康重江戸かんざし展
2011年	横須賀市生涯学習センターまなびかん設立１０周年記念イベント・「上村康重・江戸かんざし展」出展
2013年	須坂市世界民俗人形博物館、雛飾り展に天冠と釵子（さいし）出展。
2013年１月	メルキュールホテル横須賀ギャラリー、かんざし新春展。
2014年１月	横須賀手工芸作家展出展
2014年２月	南足柄郷土資料館　雛の舘　天冠ほか出展
2015年７月	２０１５日本現代工芸美術展・併催展出展
2015年８月	高崎市道の駅・小栗の里展示室　　「上村康重・伝統簪展」出展
2016年４月	上村康重・錺師６０周年展
２０１９年11月	伝統工芸への誘い　横須賀文化会館展示室
２０１９年11月	セントラルホテル横須賀　ロビー展　江戸の華　出展
２０２１年12月	熱海起雲閣　江戸錺師上村かんざし展　２０２２年1月27日まで。

　　　　初代　　上　村　政　治
　　　　　　　　　　　　　　　

大正8年	浅草小島町生まれ
	18歳で父政治に弟子入り
昭和26年	父政治死去に伴い二代目上村維承
	全国有名老舗問屋取引
	ＴＶ番組のかんざし、その他多数江戸かんざし創作
	かんざし業界発展に貢献。
	帝国ホテル作品展等、作品展多数。
	平成15年死去
	あまり、宣伝は好まず、行政その他から声が掛かっても、「俺はただの職人だから」と言って断っていました。頑固一徹、江戸職人、昔ながらの錺師。　職人展など見向きもしなく、仕事は見せ物じゃねえ・・・でした。
平成１７年	江戸東京博物館　「市民からのおくりもの」の中で上村二代目作品展示

	おしぎ（作業台）江戸東京博物館蔵
	↑初代政治、二代目政彦使用の作業台「おしぎ」と言います。錺師は江戸時代よりこの型式の作業台で仕事をしていました。あぐらで座り膝には,ひざ袋を掛けて汚れを防ぎます。冬、あまり暖房のない細工場には、この膝袋は暖房用具でもありました。　　　江戸東京博物館蔵

◇江戸東京博物館に、初代・二代目の工具、作品など寄贈（平成１6）
◇島田市博物館に、二代目・三代目作品寄贈　（平成２０年）

　　　　　　　　　　東京都台東区小島　明治４２年より現在まで居住。

　　　　　　　　　上村二代目夫人　芳子さんと共に・・・。

明治18年	東京都中央区浜町生まれ
明治28年	本所、江戸錺師「石田」内弟子
明治42年	浅草区小島町に創業　 1909年
大正13年	実用新案「櫛」
昭和8年	実用新案「おくれ髪止め」
	江戸かんざし多数創作
	弟子多数、有名問屋取引
昭和２６年	死去
	初代の作品は、東京大空襲でほとんど焼失しましたが地下室があり、道具・鉄型などは残りました。一部は群馬県に預けてあり、かろうじて製品を作ることができました、腕の良い錺師でした。

	現在のように工具店がないので、道具は自分で作っていました。バーナーなど市販されて無く、真鍮のパイプで作っていました。昭和３５年頃まで使っていました。メッキも自分で着けたと聞いています。	プレス抜き型も作ります。現在は専門職が作りますが、錺職人は、プレス抜き型が作れなければ一流ではありません。特に二代目は抜き型作りに優れていました。糸鋸で作ります。	戦後ガスが出ないときは溶接が出来ないので、小さなガソリン缶を作り、湯であたため気化したガスを管から通しﾊﾞｰﾅｰで溶接をしていました。今考えると相当危険でした